こんにちは!
うーふー日韓夫婦、韓国人夫のふーちゃんです!
今回は韓国の“とある転売事件”が原因で生まれた“되팔렘(テパレム) = 転売ヤー”という言葉について解説したいと思います。
そして、おまけに韓国で似たような意味で使われている“리셀러(reseller)”についても説明したいと思います。
前回の記事はこちら!
それでは今回は“ふー韓国語”その2回目、始めます!
[되팔렘(テパレム)] 言葉の意味
“되팔렘(テパレム)”は標準国語辞書には存在しない、標準語ではない言葉です。前から存在していた“転売ヤー”を意味する言葉、”되팔이(テパリ)”と同じく“되팔렘(テパレム)”も“転売ヤー”のことを意味する言葉になります。
되팔렘は“되팔기(転売)”に”네팔렘(ネファレム)”、を合わせた言葉です。ゲームに詳しくない方は“ネファレム”って何?って感じだと思います。
※ “ディアブロ”と戦う”ネファレム”
“네팔렘(ネファレム)”とは世界的なゲーム製作会社Blizzard Entertainmentのゲーム、“ディアブロ”シリーズで出てくる言葉です。ゲームの世界観の中で”第一世代の人間”、そして悪魔と戦う”人間”の勇者、つまりゲームプレヤーのことを意味します。
簡単に言うと“되팔렘(テパレム)”とは”되팔기(転売)をする人”ぐらで理解していただければと思います。
[되팔렘(テパレム)] 言葉の由来•語源
韓国で爆発的にヒットしたスタークラフトを始めにBlizzard Entertainmentが作るゲームは次々と韓国で愛され続けてきました。“ディアブロ”シリーズはその中でも発売する度に必ず爆売れする程、最も愛されているゲームシリーズの1つです。
※ 当時の限定版ボックス
2012年、たくさんの人々が待ちに待っていた“ディアブロ3”の販売開始に伴う限定版の販売がありました。もちろん商品はすぐに売り切れ、まだ限定版を欲しがる人々が多い中で転売目的で複数購入した人たちが高額で売り始めたのです。
この事件のことから既存の”되팔기 = 転売”にゲーム上の人間を意味する”네팔렘(ネファレム)”を合わせて”되팔렘(テパレム)”という言葉が誕生しました。
このような“転売ヤー”のことを“되팔렘(テパレム)”という言葉でも呼ぶようになり、ネットコミュニティーではもちろん、転売関連のニュース記事でまで使われるほど広がりました。
[리셀러(reseller)] 言葉の意味
“리셀러(reseller)”は日本でも使われる”リセラー“と英語の語源(reseller)が同じで“再販業“を行う会社のこのはもちろん、再販(resell)を行う個人も含まれる言葉となります。
韓国では主に限定品などの人気商品を購買して高い値段で売り直すことが“리셀(resell)”と呼ばれています。韓国には2~30代の若い世代を中心に財テクの手段として“리셀(resell)”を活用するのが流行っていて、その行為をする人を”리셀러(reseller)”と呼んでいます。
[되팔렘(テパレム)]&[리셀러(reseller)] 言葉の使い方
“되팔렘(テパレム)”も“리셀러(reseller)”も基本的に“되팔이(テパリ)”と同じく“転売ヤー”を意味する言葉なのは間違いないです。
この”되팔렘(テパレム)”と”리셀러(reseller)”たちに狙われるターゲットはナイキのエアージョーダンのようなメーカー品の限定版、限定ブランド品、PS5やNintendo Switchのような人気の高いゲーム機やゲームタイトル、海外輸入品、海外限定品、等々の転売で金を儲けれそうな全てになります。
しかし、財テク、副業、もしくは専業として転売をしている人は”되팔이(テパリ)”や”되팔렘(テパレム)”と呼ばれるのを嫌がり、どっちかというと“리셀러(reseller)”として呼ばれたがる傾向があります。”리셀러(reseller)”は英語だし、言葉的にそれらしい仕事的な雰囲気がするからそうではないかと。。(筆者個人的にはどっちにしろ一般消費者の権利を侵害する結果に繋がるのであれば、普通に転売ヤーと呼ばれて良いと思っています。)
なので結局は一緒ですが、呼び方に気を遣う必要がある場面なら“리셀러(reseller)”の方が比較的に柔らかい表現というイメージがあるので、使い分けると良いと思います。
ちなみに、ご年配の方には”되팔렘(テパレム)”も”리셀러(reseller)”も通じない可能性が高いので普通に”되팔이(テパリ)”を使うのがいいと思います。
最後に
今回は“되팔렘(テパレム)”と“리셀러(reseller)”という言葉について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。この記事が読者の皆さんの役に立つと嬉しいです!
また日本語解説のまだない表現が見つかったら次の[ふー韓国語] で戻ってきたいと思います!
長い記事を最後まで読んでいただきありがとうございました!
次回の記事はこちら!
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