こんにちは!
うーふー日韓夫婦、韓国人夫のふーちゃんです。
2023年4月、生まれたての子供がいる私たちですが、一つ悩みがあります。
タイトルからもお気づきかと思いますが、生まれた子供を日韓バイリンガルに育てたいと思っています。
この記事では”日韓バイリンガル育児”カテゴリの第一歩として、“子供を日韓バイリンガルに育てるメリット4選、デメリット4選とその対策“について調べ、考えてみた内容となります。
この記事をはじめとして日韓バイリンガル子育ての記録をしていくことで、考えを整理して夫婦間で共有、更にいつか同じ立場にいる誰かの役に立ちたいと思っております。
私たち日韓夫婦が子供をバイリンガルに育てたい理由
もし、自分がお祖父ちゃんで自分の孫といつまでも会話ができなかったらどれだけ悲しいことだろうか。
私たちが日本に在住しながらも子供に韓国語を取得させたい理由はそこにあります。
韓国側の祖父、祖母と孫を繋げるのは親としての行わなければならない義務の一つだと考えており、いつか話せるようになったら子供が祖父、祖母と自分の言葉で話し合って欲しいのです。
私たちは日本に在住しているため、子供の日本語取得に関しては大きく心配していません。しかし、韓国語については韓国に年1度ぐらいしか訪問しないだろうと考えているので、子供に韓国語に触れる環境を与えるのは100%私たちの役割となります。
この記事では目標達成のための環境作りの前知識として、日韓バイリンガルに育てるメリット、デメリットについて学習し、私たちの状況にあわせて考えを整理してみました。
メリット(長所)4選
まず基本的な考え方として、私たち家族は日本に在住しているため韓国語ができなくても何も不便なことはありません。だけど、私たちには“子供自身が韓国側の祖父、祖母と自分の言葉で話せるようになり、子供と祖父、祖母だけではなく私たちも他にない貴重な経験ができる“という何よりも大きいメリットがあります。
自己満足で終わるのも悪くないですが、バイリンガルとして得られる一般的なメリットも知っておいた方がいいということで調べてみました。
1. 就職での選択肢の拡大
普通の同級生と同じく就職活動をしてもいいですが、日本で韓国語能力を要する求人や、逆に韓国で日本語能力を要する求人など、就職先の選択肢を広げることができます。自信があって特殊な志があれば、韓国現地で就職するという方向もあるでしょう。
上記のように日本・韓国、両方の言葉が使えるとしたら将来、就職の際に一つの言語だけが可能な人より多くのチャンスを手に入れることができます。もちろん子供の意志が最も大事なので私たちは何一つ強要するつもりはなく、子供自身が目指す道を進んでほしいです。
2. 両国の文化に対しての深い理解
日本と韓国は各自の独特な文化と習慣を持っています。
日韓バイリンガルに育った子供は言葉を知っていることから自然に両国の文化に慣れていて、様々な文化的観点を理解した上で深い文化的交流が行えます。
しかし、深い理解まで至るには私たち親の役割がすごく重要になります。というのも日韓夫婦である私たちすらもお互いの文化を深く理解していないし、文化的観点でぶつかることもあるからです。実際には最も難しい部分だと思っております。
3. 言語能力向上(日韓に限らず)
子供は言語を取得するために頭脳の能力を最大活用し、言語を取得する能力を高めます。
また、二つ以上の言語を学習する過程で言語のルールや構造を理解する能力が成長します。従って、日本語と韓国語に限らず、第3の言語を取得する際にもより取得しやすくなる可能性があります。
二つ以上の言語を使用する人は、言語使用と関連する認知能力が高く、様々な言語的状況の中でもっと積極的に参加でき、これがまた新しい言語を取得するのに役に立ちます。
4. インターナショナルな視点
日韓バイリンガルに育った子供は複数の言語能力と文化的理解の背景から、グローバルな視点をより広げることができます。広いグローバル的視点は国際的コミュニケーション、文化交流、グローバル進出などで大きい利点となります。
もちろん、これはあくまでも一般的な利点の一つであり、バイリンガルだとして必ずしも国際的な何かをしないといけないわけではありませんし、私たちも何一つ子供に強要するつもりはありません。
上記のように子供を日韓バイリンガルに育てることには様々な利点があります。しかし、バイリンガル教育には適切な教育環境、親の支援が必要なため多くの努力を必要とします。
デメリット(短所)4選とその対策
メリットを先に見たのですが、実は何事もデメリットをしっかり認識するのがもっと大事です。
デメリットには単にバイリンガル教育という領域を超えてハーフとして発生可能なデメリットについても扱っています。私たちがメリットを最大に活かしてデメリットを最小限にできるとしたら理想的なバイリンガル教育になれたと言えるでしょう。
1. 言語の混同
私たちのような日韓夫婦が子供を日韓バイリンガルに育てようとすると、家庭で日本語と韓国語、両方使うことになります。このような状況で子供は言語的混乱を感じる可能性があります。
また、両言語を使うにはある程度の言語能力が必要であるため、親の言語能力によって子供も言語的発達に影響を受けます。
言語の混同を防止する対策
言語の混同を防止するための方法としては以下があげられます。
1. 一貫性のある使用
お母さんとお父さんが違う言語を使うとしても、子供がいつも聞く言葉が同じ言語なら混乱を減らすことができます。例えば、日本人のお母さんは日本語だけを、韓国人のお父さんは韓国語だけを一貫性を持って使用し続けるということです。
2. 分離された環境
お母さんとお父さんがお互い違う言語を使う場合、言語的混乱を最小限にするためには子供が聞く環境を分離することが良いです。例えば、子供が聞くテレビ番組や読む本を言語別で購入して、お母さんの言語のものとお父さんの言語のものを分離して使用することができます。
3. 適切な言語教育の提供
お母さんとお父さんがお互い違う言語を使う場合、子供が両言語を学べるように教育を提供することが大事です。そのためにはお母さん、お父さん両方とも自分の母国語で子供に話し、言語教育のための本やアプリ、ゲームなどを活用することが必要です。
4. 言語混用の禁止
子供が二つの言語を混同しないように、お母さんとお父さんは言語を混用しない方が良いです。例えば、日本語と韓国語を混ぜて使うのは子供に混乱を与える可能性があります。
5. 積極的会話
子供が言語的混乱で困ることないようにお母さんとお父さんは、子供との会話を積極的に続けなければなりません。私たちのように日本在住でお父さんが外国人の場合、お母さんはお父さんが使用する言語に関して、子供の疑問や質問に誠実に答えてあげ、子供が二つの言語を理解することに難しさを感じているときは助けてあげることが大事です。
2. 文化的混乱
日本と韓国は似ていながらも文化的に大きく異なります。日韓バイリンガルはこのような文化的違いを受け入れて尊重することが大事です。従って、親が上手く対処して子供の文化的混乱を減らす必要があります。
文化的混乱を防止する対策
文化的混乱を防止するための方法としては以下があげられます。
1. 相互尊重と会話
お母さん、お父さん各自の文化的背景を尊重し、お互い理解する努力が必要です。また、子供と自然に会話しながらお互いの文化について話してあげることが良いとされています。このようなプロセスを通じて子供が両文化を尊重し、理解できるようにサポートすることができます。
2. 両方の文化体験
日本と韓国の文化、両方体験させることで子供が両文化に親しむようにすることができます。例えば、日本や韓国の伝統文化を体験できる行事や祭りに行ったり、両国の食べ物を一緒に作ってみたり、などの活動をしながら子供の文化への理解をサポートします。
3. 多文化家庭のコミュニティに参加
多文化家庭のコミュニティに参加して、他の多文化家庭と交流しながら子供が文化的違いを理解し、尊重できる機会を提供できます。実際調べてみると私たちが住んでいる地域にもいくつかのコミュニティがありました。地域によっては、ないところもあるかと思いますが、“○○区、もしくは○○市、多文化家庭のコミュニティ”で調べるといい場所・団体が見つかるかもしれません。
3. 認識の違い
日本は韓国と歴史的に複雑な関係であるため、各自の国の歴史についても違う認識が存在しています。このような認識の違いは子供の成長と教育に影響を与える可能性があります。
歴史的認識の違いを軽減させる方法
上記のような歴史的認識の違いをなるべく軽減させるための方法には以下があげられます。
1. 様々な文化の体験を提供する
日本と韓国はお互い違う文化と歴史を持っています。ハーフの子供は両方の文化を経験しながら理解し、尊重する態度を学ぶことができます。両親は旅行や食べ物、映画、本などを通じて色々な文化体験ができるようにする必要があります。
2. 歴史的事実を理解できるように教える
日本と韓国の歴史的事実に関してはお互い違う見解が存在していたりします。このようなことを理解させるためには歴史的事実に教育的に接近させなければなりません。歴史的教育資料を活用したり、歴史を扱った映画や本を一緒に見たり、読んだりしながら、歴史的事実を理解するようにしてあげると良いです。
3. 尊重する態度を教える
日韓夫婦の子供が片方の歴史的立場を支持もしくは批判する発言をしたとしたら、それが何を意味しているのか理解できるように教えてあげる必要があります。そして、お互いの文化や歴史を尊重する態度を取るように教えなければなりません。
4. 多様な会話を誘導する
家族皆で会話する時間を持ちながら、子供の気になっていることについて聞いてあげて会話を誘導する必要があります。お互いの異なる考えや経験を共有することで、お互いを理解し、尊重する態度を学ぶことができます。
4. 社会的差別
日韓バイリンガルとはまた別の問題ですが、ハーフは両国の社会から差別を受ける可能性があります。特に日韓の関係は良いとは言えない場合が多いため、日韓ハーフとして生きる子供は環境によっては受ける待遇が異なる可能性がゼロとは言えません。
社会的差別への対策
社会的差別を防止する方法としては以下があげられます。
1. 会話と教育
日韓夫婦の子供が社会的差別を受けた場合、親は直面した問題にたいして会話で解決するように努力しなければなりません。韓国側の文化・言語教育も大事ですが、私たちのような日本在住の場合は生活する場所が日本であるため、日本の社会に馴染むような文化・言語教育はもっと重要だと言えます。
2. オンラインコミュニティ参加
子供を持つ日韓夫婦たちはオンラインコミュニティに参加して情報を交換し、お互い助け合い、社会的差別に関しての対処法を共有することができます。もし先に経験して上手く対処したことのある事例があれば社会的差別を防止することに大きいヒントになるかもしれません。
3. 多文化家庭支援機関活用
多文化家庭支援機関を活用すると、異なる文化と言語を学べるだけではなく、社会的差別に関しての相談と支援を受けることができます。
4. 法的対応
もし社会的差別が深刻な場合、法律専門家に相談を受けたり人権団体に問い合わせしたりして対応することができます。
まとめと今後の取り組み
以上、“日韓夫婦が子供を日韓バイリンガルに育てるメリット4選、そしてデメリット4選とその対策“についても調べてみました。
ハーフの子供を持つ親として、そしてバイリンガルに育てるために考えなければならないことはとても多いことが分かりました。もちろん、ちゃんと対処できない部分もたくさんあるかと思いますが、このような知識があることとないことは全く違う結果を生むと思っております。
なので私たちは勉強し続けます。学習や実践したことは引き続きブログ記事にて共有していきたいと思っておりますので、これからも宜しくお願いいたします。
長い記事を最後まで読んでいただきありがとうございました!
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